7月の家計簿を締めたとき、数字だけ見れば「よくできた月」でした。
収入841,922円、支出493,325円。差引プラス348,597円、貯蓄率41.4%。並べるとなかなかの成績です。
でも実際は、38,106円の赤字でした。
今日は、家計簿が「よく見えてしまう」しくみと、その見抜き方を書きます。我が家の実額をそのまま使います。
【実額公開】7月の収支はプラス348,597円でした
| 金額 | |
|---|---|
| 収入 | 841,922円 |
| 支出 | 493,325円 |
| 差引 | +348,597円 |
| 貯蓄率 | 41.4% |
この数字だけ見せられたら、たいていの人は「うまくいってる」と思います。私も一瞬そう思いました。
収入の46%が「一時的なお金」でした
問題は中身です。7月の収入841,922円には、こんなものが含まれていました。
| 一時的な収入 | 金額 |
|---|---|
| ボーナス | 168,303円 |
| 保険金(事故の補償) | 218,400円 |
| 合計 | 386,703円 |
収入の46%が、毎月は入ってこないお金でした。
ボーナスは年に2回。保険金にいたっては、事故に遭ったから入ってきたお金です。どちらも「来月も同じだけ入る」性質のものではありません。
一時収入を抜くと、38,106円の赤字でした
では、毎月入ってくるお金だけで計算するとどうなるか。
| 表面の数字 | 一時収入を抜いた実力 | |
|---|---|---|
| 収入 | 841,922円 | 455,219円 |
| 支出 | 493,325円 | 493,325円 |
| 差引 | +348,597円 | −38,106円 |
プラス34万円が、マイナス3.8万円になりました。
しかも我が家は毎月110,200円を積立に回しています。それを続けたので、実際の現金は約15万円減ったことになります。
家計簿の一番上に「+348,597円」と表示されている月に、です。
そして保険金は、翌月に消えました
ここからが本題かもしれません。
7月に入った保険金218,400円は、事故に遭って受け取ったものです。ただ、我が家は車の修理をしませんでした。走行に支障がなかったからです。
「じゃあ218,400円まるまる残るのか」と思いますよね。私もそう思っていました。
でも8月に、タイヤを買い替えました。179,300円です。
| 金額 | |
|---|---|
| 保険金(7月に入金) | 218,400円 |
| タイヤ代(8月に支出) | −179,300円 |
| 手元に残った分 | 39,100円 |
82%が消えました。
タイヤは事故とは別の話です。でも、車まわりでまとまったお金が動く時期は重なりやすい。臨時収入は、たいてい臨時支出とセットで来ます。
なぜ「よく見える」ことが危ないのか
黒字に見えると、人は気をゆるめます。
私自身、7月の家計簿を見た時点では「今月は余裕があるな」と感じていました。もし診断せずにそのまま8月を迎えていたら、たぶん少し財布がゆるんでいたと思います。
怖いのは、支出の水準が上がったまま戻らないことです。臨時収入があった月に生活のレベルを上げてしまうと、翌月からは臨時収入がないのに支出だけが残ります。
「ボーナスが出たから、ちょっといいものを」——これ自体は悪くありません。問題は、それが翌月以降の基準になってしまうことです。
我が家の見分け方は、引き算だけです
難しいことはしていません。収入から「毎月は入らないお金」を引いて、計算し直すだけです。
引くのは、たとえばこういうものです。
- ボーナス・賞与
- 保険金や還付金
- フリマやメルカリのまとまった売上
- 臨時の手当や祝い金
これを引いた収入で、その月が黒字だったか赤字だったかを見る。それが我が家の「実力」です。
この引き算をするのに、細かい家計簿は必要ありません。毎月の出入りがざっくり分かっていれば十分です。把握のしかたは家計管理のやり方(現状把握のコツ)に書いています。
ボーナスをあてにしない家計づくりについてはボーナスの使い道どうする?に書きました。考え方は同じで、毎月の仕組みだけで回るかどうかを見ています。
赤字だったからといって、落ち込む必要はありません
最後に、これは書いておきたいです。
7月が赤字だった理由ははっきりしています。固定資産税とふるさと納税で64,815円、夏休みで食費が3万円増。どちらも毎年来るものです。
予測できる赤字は、失敗ではありません。問題なのは、赤字だったことに気づかないまま次の月に進むことです。
我が家はこういう出費に備えて、毎月3万円を先に取り分けています(特別費の仕組み)。7月の赤字も、想定の範囲でした。
まとめ|今月の収入から、ボーナスを引いてみてください
家計簿は嘘をつきません。でも見せ方によって、印象は変わります。
プラス348,597円も、マイナス38,106円も、どちらも同じ月の本当の数字です。違うのは「何を収入と数えるか」だけでした。
今日やるとしたら、ひとつだけ。今月の収入から、ボーナスや臨時収入を引いて、もう一度だけ引き算してみてください。
その数字が、あなたの家の実力です。それが分かっていれば、臨時収入が入ったときも慌てずに済みます。
