「保険、見直したほうがいいのは分かってる。でも、何から手をつければ…」
その気持ち、よく分かります。私も数年前まで、内容をよく分からないまま”万が一のため”に払い続けていました。
結論から言うと、保険の見直しで一番大事なのは「順番」です。我が家は正しい順番で見直したことで、保険料を年間30万円以上削減できました。逆に、順番を間違えると「不安なまま営業トークを聞いて、むしろ保険が増える」なんてことも起こります。
この記事は、医療事務20年の私がたどり着いた見直しの順番5ステップのまとめです。各ステップの詳しい話は、それぞれの記事につないでいます。ブックマークして、上から順に進めてみてください。
STEP1|まず「公的保障」を知る(保険を見る前に)
いきなり保険を見てはいけません。最初に知るべきは、すでにあなたが持っている保障=公的保障です。
高額療養費制度(医療費の自己負担には月の上限がある)、遺族年金、傷病手当金——日本の公的保障は想像以上に手厚くて、「保険で備えるべき範囲」は思っているよりずっと狭いんです。ここを知らないまま見直しを始めると、すべての保障が「必要」に見えてしまいます。
たとえば高額療養費なら、年収約370万〜770万円の人(区分ウ)で月の上限は85,800円+α。医療費が100万円かかっても、自己負担は約9.3万円で止まります(2026年8月からの額)。窓口にいると、これを知らずに「入院したら何十万円もかかる」と思い込んでいる方が本当に多いんです。その思い込みが、いらない保険を買わせます。
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STEP2|「保障」と「貯蓄」を分けて考える
次に、保険の役割を整理します。原則はひとつだけ。保険はリスクに備える道具であって、貯蓄の道具ではない。
「保障もついて貯蓄にもなる」タイプの保険は、どっちつかずになりがちです。我が家は貯蓄型を全部やめて、保障は掛け捨てで安く、貯蓄は貯蓄で分けました。ここの考え方が固まると、見直しの判断が一気に速くなります。
STEP3|今入っている保険を、全部書き出す
ここで初めて、自分の保険と向き合います。やることは単純で、保険証券を引き出しから全部出して、「何の保障が・いくらで・いつまで」を書き出すだけ。
正直に言うと、私は表には書き出しませんでした。保険証券を一か所にまとめて保管していたので、全部出して、1枚ずつ中身を読んだだけです。それでも十分でした。読んでみて分かったのは、「何の保障か把握しないまま、入りっぱなしで払い続けていた」という事実。家族全員で月34,882円(子ども2人の医療保険も含めて)です。養老保険に医療特約がついていたことも、このとき初めてちゃんと認識しました。書き出すのがいちばん確実ですが、まず引き出しから出して読むだけでも、「これ、何のために入ったんだっけ?」という保険は必ず見つかります。
STEP4|「公的保障で足りない分」だけ、掛け捨てで備える
STEP1の公的保障と、STEP3の現状を見比べて、本当に足りない部分だけを保険で埋めます。
我が家の場合、残したのは「子育て世帯の大黒柱への掛け捨て死亡保障」など最小限。逆に、貯蓄型・がん保険・個人年金保険は「我が家には不要」と判断しました(理由は正直に書いています👇)。
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STEP5|新しい保障を確保してから、解約する
最後が解約。ここだけは順番厳守です。必ず「新しい保険の契約が成立してから」古い保険を解約してください。逆にすると、万が一のときに保障が何もない「空白期間」が生まれます。
我が家は、新しい掛け捨ての契約が成立したその日に、古い保険会社へ電話しました。伝えたのは「解約したいです」だけ。引き止めも、書類の山もなく、拍子抜けするほどあっさり終わりました。「解約は大変そう」と思っていた時間のほうが、よほど長かったです。子ども2人の医療保険(各1,000円)も、このときやめました。
見直しの結果は、家族全員で月34,882円→月5,391円。年間30万円以上の削減です。全プロセスはこちらに。
▶ 【実録】我が家が保険を見直して年間30万円以上節約できた話
やってはいけない3つのこと
①先に解約する
保障の空白期間ができます。解約は必ず最後(STEP5)。
②判断軸がないまま、保険ショップに行く
STEP1〜2を飛ばして相談に行くと、不安な状態で営業トークを聞くことになります。不安は保険を増やします。行くなら「我が家に必要な保障はこれ」と決めてからです。
私も一度、自宅に来てもらって相談したことがあります。「今の保険が適切か見てほしい」つもりだったのに、話が終わるころには新しい貯蓄型の保険(運用で増やすタイプ)を勧められていました。判断軸を持たずに相談すると、こうなります。
③「もったいない」で貯蓄型を塩漬けにする
「今やめたら損」と続けるほど、保険料は積み上がります。払った分ではなく「これから払う分」で判断してください。我が家も思い切ってやめた側です。
まとめ|順番さえ守れば、保険の見直しは怖くない
- STEP1:公的保障を知る
- STEP2:保障と貯蓄を分ける
- STEP3:今の保険を全部書き出す
- STEP4:足りない分だけ掛け捨てで
- STEP5:新しい保障を確保してから解約
もちろん、必要な保障はご家庭ごとに違います。でも「順番」は、どの家庭でも同じです。
今日の一歩は、STEP3の準備から。引き出しの保険証券を、机の上に出してみてください。そこからすべてが始まりますよ。

